01 / 認識
ルーフの真ん中だけ、
いつも拭き残していた。
洗車のたび、背伸びをして、腕を伸ばして、
それでも中央の三十センチには届かない。
車高の高い車に乗って、七年。
「まあ、見えないところだし」——
そう自分に言い聞かせてきた。
あと、三十センチ。
腕は届いている。
届いていないのは、真ん中だけ。
02 / 脚立は、家に
脚立は、
持っています。
ただ、いつも家に。
大きくて、車には積めない。積んだところで、荷室がそれだけで埋まる。
だから洗車場に着いてから、いつも思い出すんです。
——ああ、また忘れた、と。
いつも、ここにある。
ここに、脚立は無い。
問題は、性能ではありませんでした。
高さでも、安定でもない。
朝七時のコイン洗車場に、それが在るか。
03 / 今していること
タイヤに足をかけて、
ヒヤッとした日。
タイヤに乗る。スカッフプレートで背伸びをする。ドアの縁に、そっと体重をかける。
誰にも言わないけれど、たぶん多くの人がやっている。
そして一度は、ヒヤッとしている。
毎回、
少しだけ怖い。
04 / 見つけたもの
ドアに、
掛けるだけ。
工具も、改造も、穴あけもいらない。
ドアを開けて、金具に引っ掛けて、片足を乗せる。約三秒です。
フロントドアを開ける
車体側のドアストライカー——ドアロックの金属受けを確認します。
フックを起こして、掛ける
折りたたまれたフックを起こし、ストライカーに確実に掛ける。水平になっているか、目で確認します。
片足を乗せる
もう片方の足は車内のフロアへ。ルーフやアシストグリップに手を添えて、ゆっくり静かに体重をかけます。
折りたたんで、グローブボックスへ
05 / それでも、不安だった
「これ、
ボディに傷がつかないの?」
正直、最初に思ったのはそれでした。
ドアに何かを掛けて、その上に立つ。順序が逆な気がする。
引っ掛けたときグラッとして
『これ大丈夫?』と思ったけれど、
体重をかけたら、しっかり固定された。
※ 掛けた直後に少し動くのは、フックが金具の底に着く前だからです。水平になるまで押し込んでからご使用ください。
06 / 仕組み
支えているのは、
ドアの鉄板ではありません。
ドアストライカーは、ドア一枚を受け止め、閉まるたびの衝撃を何千回も受けるために設計された部品です。ピラーにボルトで留まっています。
薄い外板ではなく、この鋼に荷重をあずける。
だから踏める。だから、塗装が心配にならない。
耐荷重(最大)/ アルミニウム合金
一方でドアの外板は薄く、局所的な力で凹みます。
掛ける位置が金具から外れていないか、毎回目で確認すること。
そして、勢いよく踏み込まないこと。
※ 体重はゆっくり静かにかけてください。飛び乗り・飛び降りはお控えください。保護ゴムが摩耗・欠損した状態では使用しないでください。
07 / 値段の話
正直に言えば、
似た形のものは
千円以下でも手に入ります。
それでも、この価格にした理由があります。
ドアのへこみ一つ / 十センチ四方の板金塗装
六千円を惜しんで、三万円を払う。
それが、いちばん高い買い物になります。
そして、その上に乗るのは自分の体です。
転落件数
割合
割合
出典:独立行政法人国民生活センター「高齢者の脚立・はしごからの転落」(2019年3月28日)
※ 転落データは脚立全般に関するもので、洗車時の統計ではありません。
※ 高さ二十センチの一段は、脚立の代わりにはなりません。脚立を出さずに済む作業のために、あります。
ASHIBA™ 車用ドアステップ / 全3色
08 / 使ってみて分かったこと
洗車だけじゃ、
なかった。
洗車後の拭き上げのために買った。 でも、使ってみると、出番はそれだけじゃなかった。
01
ルーフボックス
積み下ろしが、いちばん多い
肩の高さで手探りしていた荷物を、見ながら扱える。ベルトも、本気で締められる。
02
キャンプ・車中泊
土でも、砂利でも
地面の状態は関係ない。掛けるのは車体側だから。脚立は、そもそも積めない。
03
洗車の拭き上げ
タイマーは、動き続ける
コイン洗車場に脚立はない。それでも中央まで手が届く。
04
仕事の積み下ろし
毎日、何往復も
資材とキャリアを往復するなら。無理な姿勢の回数が、そのまま減る。
どの場面にも、共通点がありました。
いつも
積んであったから、
使えた。
09 / 確認
お使いの車で使えるか、
先に確認しましょう。
幅広い車種に対応していますが、すべての車に使えるわけではありません。ここは、正直にお伝えします。
ドアを開けて、金具の内側を測るだけ。
購入前チェックリスト
- フロントドア(運転席・助手席)でのご使用を推奨します。スライドドアは角度が異なり、水平にならない場合があります。
- ストライカーの位置が高い車種は、足を掛ける動作自体が難しくなります(アルファード/ヴェルファイア30系、NV350キャラバンなど)。
- カーテシスイッチ(室内灯スイッチ)と干渉する場合があります(ジムニーJB23W、ハスラー、軽トラックの運転席側など)。ドアを開け、金具のすぐ下にボタンがないかご確認ください。
- 手を添えられる場所があるかどうかで安定感が変わります。多くの車は助手席側にアシストグリップがあり、運転席側にはありません。
車種が分からない方は、車種と年式をお知らせください。分かる範囲でお調べしてご案内します。
10 / 使わない日のために
使わないのが、いちばんいい。
でも、もしものために。
JAFのユーザーテストに、水没した車の実験があります。
ドアが開かない
脱出のみ
重くなる水位
出典:JAF ユーザーテスト「水没テスト」
もし、突然水が押し寄せたら。
頼れるのは、車の中にあるものだけです。
その日、車の中に、
何があるか。
そのときの答えは、グローブボックスの中にあります。
※ 一部の車種はサイドガラスにも合わせガラスを使用しており、割れない場合があります(JAFの注意書きより)。
※ フロントガラスは合わせガラス構造のため、脱出には適していません。
——ただ、
積んでおいてこそのものです。
一台に積めば、もう一台には、ありません。
洗車の日も、荷物を積む日も、そして本当に必要になった日も。
だから、一台に一つ。
11 / お求めについて
あと一歩、
届くだけで。
1台に一つ。もう一台にも。1台あたり約¥4,890
ご家族の車、それぞれに。1台あたり約¥3,990
イエロー / シルバー / ブラック
製品仕様
全高 約8.2cm
※ 手動測定のため多少の誤差が生じる場合がございます。
よくある質問
車体に当たる部分には保護ゴムカバーを装備し、薄いドアの鉄板ではなく、ピラーにボルト留めされた鋼製のストライカーで荷重を支える構造です。ただし勢いよく踏み込むと車体側に負荷がかかります。体重はゆっくり静かにかけてください。
片足スタンドタイプです。片足をステップに乗せ、もう片方の足は車内のフロアやスカッフプレートへ。ルーフやアシストグリップに手を添えると安定感が大きく変わります。両手を完全に離しての作業はお控えください。
耐荷重は最大約200kgです。体重80kg・90kgの方でも半分以下という余裕があります。飛び乗り・飛び降りはお控えください。
スカッフプレートより高い位置に足を置けるため、これまで届かなかったルーフ中央まで手が届きやすくなります。届く高さはお車のストライカーの位置によって変わります。
脚立の方が安定します。違いは置き場所と持ち運びです。ASHIBA™は約220g、折りたためばグローブボックスに収まります。洗車場、キャンプ場、作業現場——脚立を持っていけない場所で使えることが最大の違いです。なお高所作業用の脚立の代わりにはなりません。
折りたためばグローブボックスやドアポケットに収まります。金属製のため、走行中の擦れや音が気になる場合は布袋に入れての保管をおすすめします。
お車の車種と年式をお知らせください。分かる範囲でお調べします。上の「購入前チェックリスト」も併せてご確認ください。